Vol.005 ありがちな「すってんころりん」、これには実は要注意
日常生活でよくある、「足を踏み間違えた」とか、「足がすべった」とかで起こる、「すってんころりん」。
その「すってんころりん」だが、実は
最悪の場合命取り
にもなりうる、注意 が必要なものである。
どういう場合に命取りになりうるかというと、もちろん打ち所が悪かった場合であるが、主に可能性が高いとされるのは「頭部、とりわけ後頭部を打った場合」 でしょう。後頭部を打った場合は、意識に悪影響を及ぼす場合があることから、状況によっては一刻も早く救急車を呼ばなければならない。
特に、日本では高齢化社会が加速度的に進んでいることから、高齢者を抱える家庭では、ちょっとした「すってんころりん」にも上記のようなリスクがあること を十分に理解して生活していかなければならない。
このことを如実にあらわす、下記に掲げる事故が今年7月に起こった。
作家の「中島ら も」さんが7月16日に、酒に酔っぱらって自宅の階段で足を滑らせて転落、その際に頭を強打した。その強打による脳挫傷で、26日に死去した。
みなさんは、この事故死を教訓に、身近なところで起こりうる「すってんころりん」には十分に気を付けましょう。今回の「中島らも」さんの事故では本人が当 時酒に酔っていたが、そうでなくても転落事故は十分に考えられます。酒に酔っているいないにかかわらず、「すってんころりん」につながりやすいようなとこ ろが我々の家庭や職場などにないかどうか十分にチェックし、起こりそうなところについては家庭や職場に属する個々人が各自で何らかの対策を講じていく必要 があるでしょう。
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last updated: 2004/07/28